和魂洋才徒然日記

ラリー

モータースポーツの中でもラリーが好きです。
観るのも好きだけど、やっぱり選手として走るのが好きです。

そもそもラリーとは一般公道で行われる競技で、一国の大事に備えて各地に散在する兵士を城に集めた中世の行事にその源を発しているそうです。
そう、ラリーは公道最速を争う競技なんです。

そして、二つある四輪モータースポーツの世界チャンピオンのうちの一つがラリーの世界チャンピオンで、世界一を目指すことができる競技なんです。

ラリーの一コマ 基本的には一台ずつ指定されたルートを走り走行時間を競います。
ルートの中にはスペシャルステージ(SS)と呼ばれる競技区間と移動を目的としたロードセクションがあり、基本的にはSSのタイムが早かった選手が勝ちです。

国内ラリーの場合、法律上の規制や歴史的に独自の発展をしてきた事もありリライアビリティーランと呼ばれる競技区間があります。 この区間は指定された速度で走り、コース上に現れるチェックポイントで走行時間の正確さを競います。従って早くても遅くてもペナルティーが課せられ、指示速度通り正確に走った選手が勝ちです。
しかし、リライアビリティーランもバカにしてはいけません。 中にはどう頑張っても乗ることができない指示速度を課す通称ハイアベ区間があります。
日本の法律では一般道路の法定速度は「60km/h」と定められています。(各都道府県の公安委員会が別途制限速度を設けることができます)
しかし、ラリーが行われる山奥の林道等に制限速度を設けいている事は滅多にありません。そもそも物理的にそんなにスピードなんて出せません。
そんな道路で「指示速度:55km/h」なんて言われても普通は遅れます。しかし指示速度に違法性はありません。 そして、主催者も遅れることを想定しているので実質上SSと化します。

そんなこんなで、およそ100km~500km程を走るとゴールです。(世界選手権だと1,000km程走ります)

日本ではイマイチ認知度が低いラリーですが、全日本選手権を頂点に多くのラリーが国内でも開催されています。
興味のあるかたはJAFのホームページや各主催クラブのホームページに開催の案内がありますので、是非一度ラリーを観にきてください。
そして、峠を走っているみなさん。堂々と公道で早さを競えるラリーに出てみましょう。きっとハマリますよ!

初版:2006-06-25