列車事故


遂に死者が100名を超えてしまった尼崎の列車事故。
鉄道の事故で死者が100名を超えたのは1963年の事故以来、実に42年ぶりの大惨事となった。

原因についても、日が経つにつれていろいろと事実が確認されてきている。
私見ではあるが、やはり主要因は速度超過と見るのが妥当だろう。(一応、卒論は鉄道に関するものだったりする...)
TV等でも伝えられているが、速度超過によって車輪の迫り上がりが発生し脱線が起きたという考え方は、状況証拠を見る限り理にかなっている。
もしかすると、JRが発表した粉砕痕にあるように置き石がギリギリ踏ん張っていた車輪に衝撃を与え、最後の一線を越えてしまったのかもしれない。しかし、通常の通過速度で通過していたなら事故が起きたかもしれないが、ここまでの惨事には成らなかっただろうから、主要因とはいえないだろう。

なぜ速度超過をしてしまったのか。
手前の駅で発生した遅れを取り戻すため運転士が焦っていたと言われている。

なぜ焦る必要があったのか。
会社からの秒単位という厳しい運行管理と罰則に脅えていたのではと言われている。

なぜJRは秒単位という厳しい運行管理をしなければいけなかったのか。
私鉄との競争の中で、厳密にダイヤ通りの運行して利用者の信頼を得ようとしていたのではないのだろうか。
そうなると、少々の遅れにクレームをつける利用者にも責任の一端が有ることになる。
都市部の近距離線では過密なダイヤに多数の利用者という、遅れを発生させる要因は多数あり、数分のズレは致し方ないのではないだろうか。

更に、コスト削減のためリストラを進めた結果、ベテランの運転士が少なくなり経験の浅い運転士が今回のような過密なダイヤに加え多数の乗り継ぎがある路線で運転しなければいけない状況を作っているという話しもある。
と、なれば長引く不況も要因とも言える。
小泉政権のいう痛みを伴う改革が、大きな痛みを、有ってはならない形で国民に突きつけられたのかもしれない。

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