MRAはDovecotにする事に


Maildir形式でPostfixは動き出した。
しかし、現時点でまだPCからメールを受信することが出来ない状況なので、そろそろMRAを入れて受信できるようにしないと実験が進まないのでMRAをインストールしよう。

これまではQpopperを使ってPOP3を提供してきたが、今回はIMAP4も提供したいのでこちらも切り替えることにする。
IMAP4はUW-IMAPを実験的にインストールしたことはあるが、今回はちゃんと選定しよう。

で、選択肢は何があるかというとOBATA Akio氏のThe IMAP Conneco-chan良い比較表を見つけた。

選定にあたっての条件としては

  • POP3とIMAP4が両方使える
  • Maildir形式に対応している
  • Postfixと認証連携が出来る
  • PostgreSQLでバーチャルホストのユーザー管理が出来る
  • コメントをくれたito氏の期待に応えIMAP-IDLEでiPhoneにプッシュ配信できる

と行った所。

最後の条件の所だが、iPhoneの仕様を色々調べてみるとiPhone自体には普通の携帯メールのようなキャリアのメールサーバ側から端末へメールを送りつけて着信させるプッシュ配信の仕組みは無いようだ。
SoftBankが提供するメールアドレスについてはアプリの方で何らかの対応をしてプッシュ配信っぽく見せている様子。
米国YahooとmobileMeに関してはIMAP-IDLEを使ってプッシュ配信をしている様子。

IMAPもPOP3同様定期的にクライアント側からサーバ側に「新しいメール来てない?」と問い合わせを行うことで新着情報を得ている。
PCならそれでも良いのかもしれないが携帯だと定期的にパケットが出るため通信費が嵩む上、通信を行うと電池の消費が進むことになり面白くない。

そこで登場するのがIMAPの拡張機能であるIDLEコマンド。
クライアント側は受信等を終えて待機状態にはいる時サーバに対してIDLEコマンドを送ると、サーバ側は新着メール等サーバ側の情報に変化があった時通知をしてくれる。
クライアントは通知を受けたら受信等の処理を行うという手筈になっている。
これなら新着メールが来なければ通信は発生しないのでパケット代も掛からないし電池の消費も抑えられるという仕組み。
なかなか良く出来てる。

これはPCの方でも結構有効になりそう。と言うのも定期的に「新しいメール来てない?」と問い合わせを受けるサーバ側はその度に処理が動くので負荷が発生する。一人や二人なら良いが大人数になるとそれなりに大変。
みんながIDLEを使えば定期的に負荷が発生することは無くなり、トータルとして負荷軽減になりそうかなと思っている。

と言う訳で、上記の条件に照らし合わせて今回採用するMRAはDovecotに決めた。
新しい物好きというのもあるが、後発であるだけに機能が洗練されていてセキュリティーへの配慮もされているように思われる。
そして、設定ファイルの記述が比較的簡単そうだというのも選定理由。
ただ新しいだけに日本語での情報が少ないのが難点だが、まぁなんとかなるでしょうって事で採用決定。

頑張ってインストールしなければ・・・

コメント

コメント(2)

  1. ito on

    いや、なんか、もう、このタイミングでこのエントリーに気付いて恐縮してます。
    メールサーバの更新に、ここまでアイフォン対応が大きな影響を与えていたとは…。
    ということでそのコメントをここに。
    どうもありがとうございました。

  2. たかちゃん on

    無事GW中にメールサーバーのシステム変更が終わったので、これからは思う存分iPhoneでメールを読んで下さい (^_^;

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