三度オリンピックネタということで
アテネ五輪最後の競技で大変残念な事件が起きた。
深夜テレビ中継を見ていて、一瞬何が起きたのか理解できなかった。
トップを走っていたブラジルのデリマ選手に沿道から飛び出してきた観客が抱きつき、そのまま歩道まで押し出してしまった。
幸いデリマ選手には怪我はなくコースに復帰し、怪しげなおじさんは周りの観客や警備の警官によって取り押さえられた。
その後のデリマ選手の走りは素人目にもペースを崩しているのが分かり、追い上げてきた2選手に抜かれ銅メダルに終わった。
しかし、デリマ選手の素晴らしい所はレースを投げることなく走りきり、温かい拍手で迎えたゴール会場の観客に戯けて見せ応える懐の深さではないだろうか。
レース後の会見の内容からも彼のすばらしさが伝わってくる。
残念な事件ではあるが、この事件のおかげでデリマ選手の素晴らしいスポーツマンシップを見ることができたように思う。
ブラジル陸連はスポーツ仲裁裁判所にデリマ選手に金メダルを与えるよう提訴するらしいが、そんな事で金メダルが得られても価値があるのか疑問だ。
私は銅メダルだったからこそこのレースが多くの人に感動を与えたドラマになったのだと思う。
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